「食べる力」を奪う『医療界の不都合な真実』

2017年2月16日

消化器外科では、術後早期の
経口摂取を重視していますが、
実際この様な医療のチカラで
栄養投与され生かされている
高齢者は数多いです。

そういう方々へのCVポートや
胃瘻と言った栄養投与経路の
作成依頼も多くあります。

認知症が先か経口投与の
機会を奪うのが先かは
様々でしょうが、
少なくとも意識がしっかり
している方に関しては、
嚥下訓練を行いながら、
なるべく経口摂取が
出来る様な努力をしている
ことも御理解下さい。

そして、患者家族の方々へ
御家族が嚥下しやすい
形態のモノも飲み込めなく
なった時に、医療者側から
高カロリー輸液や胃瘻等の
栄養剤投与について
勧められた時に、
紹介記事に書かれた内容を
考えて下さい。
その為にも、紹介されている
本を一読されることを
お勧めします。

最近ではこの様な情報が
広まって来たせいか、
無理な延命処置や栄養投与は
希望されない御家族も
増えて来た印象があります。

命さえあれば、動けなくても
自分自身や家族のことが
分からなくても良い。
その様な覚悟のある方々には
敢えてやるなとは言いませんが、
少なくとも身内にこの様な
対応をさせてしまった
医療従事者として、
多額の税金を投入してまで
この様な生かし方を続ける
ことへ疑問を抱かずには
居られません。

皆さんも、時間のある時に
是非考えてみて下さい。

http://bunshun.jp/articles/-/1369

医療

Posted by 宮崎 光史