「カロリー神話」

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こんにちは!

ヘルスコンサルタント、宮崎 光史です。

皆さん、カロリーって
御存知ですか?

ダイエットされたり
健康を気にされたり
栄養士さんから食事指導受けたり
している方は御存知ですね。

そもそもカロリーとは
日本語では「熱量」と訳されます。
カタカナ表記の「カロリー」も
今や外来語とは言え、
日本語ではありますが。

物質が燃焼した際に
熱エネルギーを発生
しますが、それを
水の温度上昇を用いて
表現する為の指標が
「カロリー」になります。
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これ自体は、科学として
とても大切な概念になり、
「神話」ではありません。

蒸気機関が全盛の時代、
石炭の質を評価する目的で
「カロリーメーター」が
考案されました。
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そこに、食材を入れて
完全燃焼時にどれだけ
熱量を発生するのか、
をカロリーメーターで
計算することが始まりました。

19世紀にはドイツ人生化学者
リービッヒの研究により
食物には三大栄養素
・蛋白質
・脂質
・炭水化物
が含まれていることが
発見されました。

「三大栄養素」とは
当時の技術で検出出来た
3つの栄養素、と言う程度の
意味でしたが、現在では
「重要な3つの栄養素」
と誤解をされています。
これについては後日また。

三大栄養素を完全燃焼させると、
・蛋白質:4kcal/g
・脂質:9kcal/g
・炭水化物:4kcal/g
と言う目安が常識となり、
食材に含まれる栄養素から
食材自体の完全燃焼時の
カロリーが計算出来るように
なりました。

そして、
・食事に含まれるカロリー
・運動で消費されるカロリー
と言う概念が生まれました。

皆さん、疑問に思いませんか?
蛋白質、脂質、炭水化物を
燃焼させて二酸化炭素と水に
するカロリーが本当に
食事から身体に吸収されるのか?

もしそれが本当だとすれば、
栄養摂取後には二酸化炭素と水
しか排泄されないはずです。
それならメッチャ、エコですね。
でも、現実はそうでは無い。

そして、19世紀にフランスで
デュマ、プサンゴーと言う
人達による豚への実験で
・脂肪メインの配合飼料
・炭水化物メインの配合飼料
を食べさせ、どちらが太るか
を比べたものがあります。

カロリー計算が真実ならば、
分かりやすく言うと
カロリーの高い脂肪群が
炭水化物群の2倍程度
太るはずですが、
結果は炭水化物群が
圧倒的に太ったのです。

そう、
高蛋白質の食事でも
高脂質の食事でも
余分なアミノ酸、脂肪酸は
基本的に蓄えられません。

高炭水化物、厳密に言えば
高糖質の食事の場合のみ、
余分な糖質は体内に脂肪組織に
変換され蓄積されるのです。

これは、最先端の
栄養学の世界では
常識となっています。

長くなりましたので、
纏めてみましょう。

 

【カロリーの真実】
・物質を燃焼させた際に
 発生する熱量測定の単位
 として「カロリー」がある。
・食物を燃焼させた際にも
 「カロリー」で計算される
 熱量が発生する。

【カロリー神話】
・カロリー換算の食事量を減らせば痩せる
→カロリーの多寡だけで
 太ったりやせたりは決まらない。
・すべての栄養素に含まれるカロリーは等価
→栄養素により太る太らないがある。

ただ、カロリーも、
同じ栄養バランスの食事を
食べる場合に、摂取する量の
比較の目安にはなります。

重さや見た目でも
わかりますけどね、

それ以上でもそれ以下でも
ありません。

じゃあ、炭水化物(糖質)は不要なの?

これについては、
YESとも言えるし、NOとも言えます。

迅速に使えるエネルギー源
としては極めて重要です。
しかし、摂取しなくても
体内ではブドウ糖を作り出す
ことが出来ますし、
脂肪もエネルギー源と
して使えます。

糖質は必須栄養素では
ありませんが、
短時間、迅速に使える
エネルギー源として
のブドウ糖の材料として
とても大切です。

しかし、現代の食環境に
おける程の量は必要無いです。
・街中
・ショッピングモールのフードコート
・スイーツやお菓子
・スーパーやコンビニの加工食品
を気にしてみると、糖質ばかり。

理想的な糖質摂取量は、
1日3食食べる場合、
間食や野菜その他に
含まれる糖質も合わせて、
穀物換算で握りこぶし大
が適量と言われています。

あれ、
意外に食べられる?
そんなに少ないの?
あなたはどう感じましたか?

そして、それ以外は
(3大栄養素だけで言うと)
・蛋白質
・脂質
をしっかり摂る。

それも、良質なモノを
摂る必要があります。
安心して下さい、太りませんから。

では、今回はこの辺で。

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