菜食は良いの悪いの?

こんにちは!

ヘルスコンサルタント 、宮崎 光史です。

 

 

未精製穀物を含んだ菜食により、

・食物繊維が取れ腸内環境が改善し

精神状態が安定する

・ビタミンB12やω3不飽和脂肪酸が

不足し、鬱傾向になる

と言う様に、一見矛盾する情報が

あります。

 

「ウンチの量と幸福度は比例する」

ウンチの量と幸福度は比例する「便秘が増えれば増えるほど、自殺率やアレルギー発症率は高くなる」 | ハウスコム株式会社

1年半先と100年先を見据えた暮らし方。

と言う記事では菜食による食物繊維の

摂取とそれによる腸内環境の改善が

精神状態にまで影響を与える、

とあります。

 

 

一方で、

「ベジタリアンは鬱病になりやすい」

ベジタリアンは鬱病になりやすい?

健康に過ごしたいなら肉ばかり食べず、もっと野菜を食べよう――。そんな「常識」を覆す研究結果がこの夏、学術誌に発表された。ジャーナル・オブ・アフェクティブ・ディスオーダーズ(オンライン版)によれば、肉を食べないと鬱病のリスクが高くなるという。 …

と言う記事では、ビタミンB12や

ω3不飽和脂肪酸の不足により、

菜食主義者の精神状態は鬱傾向が

あると言うもの。

 

 

しかも、この研究では、

「自称ベジタリアンでも、

ハンバーガーやホットドックは

口にしないものの、

脂っこい魚や貝類を

肉食の男性並みに食べ、

牛肉などの赤肉も口にしていた」

「自称ビーガン(完全菜食主義者)

の場合も、72%が赤肉も

多少は食べると回答した。」

とのことです。

 

と言うことは、厳格な菜食

でも無いのに、精神に悪影響。

ビタミンB12の不足は関係無さそう。

 

 

ますます分かりませんね。

上記のふたつの記事、

結論だけ取り出すと、

一見真逆に見えますよね。

 

 

後者の記事は、むしろ、

「菜食主義」を自称しながら

魚や肉を食する自己矛盾に

苛まれていたことが、鬱傾向と

言う結果に影響したのかも知れません。

 

 

そして、前者の記事では、

戦前以前の日本人の食事の

利点を取り上げている訳で、

厳密な菜食を推奨している

訳ではありません。

 

 

最新の研究では、

植物を重視する食生活が

病気予防や長寿にとても

大切なことが分かってきました。

 

 

砂糖や小麦粉等の炭水化物以外の

栄養素をほとんど失った

精製糖質の摂り過ぎも

体内の慢性炎症や免疫機能異常に

影響していることも分かってきました。

 

 

「糖質制限への警鐘」を言われる

記事や本もありますが、これも

砂糖や小麦粉を礼賛して食べまくれ、

と言う話では無く、過剰な糖質拒絶

は良くないよ、と言う趣旨の

内容がほとんどです。

 

 

植物を意識した食事をしながら、

少量の動物性食品を摂る方法、

完全に植物のみにする方法、

これは思想や宗教と言うことも

関係してくるとは思いますが、

個人の身体に合うやり方を

選べば良いかと思います。

 

 

そして、完全菜食をする際には、

しっかりとした栄養の知識を持った

指導者の指導のもとに行うか、

勉強をした上で、体調を見ながら

行うことをお勧めします。