【糖類と糖質の違い】

こんにちは。

ヘルスコンサルタント
宮崎 光史です!

隣の診察室から聞こえて来た
患者さんからの何気ない質問。

「糖類と糖質って何が違うんですか?」

あなたは答えられますか?

外来担当の先生はモゴモゴして答えられず、
看護婦さんが「糖類は糖質の一部です
とサポート的に答えていました。

医療従事者ですらこの説明。
とは言え彼らは「病気の専門家」で
栄養学は殆ど学びませんので
仕方ないと言えば仕方ないのですが。
あなたはこの説明で分かります?

ちなみにその患者さんは
「分かりました」と言ってましたが、
おそらく分からなかったと思います。

その方は、色々な原材料表示等を
見ていて疑問に思われたのでしょう。
疑問に思われること自体、
素晴らしいことだと思います。

では、どう説明すれば良かったのか?

ついでなので、「炭水化物」も
一緒に説明しちゃいましょう。

・炭水化物=糖質+食物繊維
・糖質=糖類+多糖類(オリゴ糖、糖アルコール、デンプンなど)
・糖類=単糖類(ブドウ糖、果糖)+二糖類(ショ糖、麦芽糖、乳糖)

コレも逆に詳し過ぎて分かりにくいカモ。(^◇^;)

確かに糖類は糖質に含まれますので、
看護婦さんの説明も間違っては無い。
でも、そこだけ言われても分かりませんよね?

少なくとも僕なら分かりません。
では、どの様な説明が良いのでしょう?

厳密ではありませんが、

・炭水化物=甘いもの+デンプン+食物繊維
・糖質=甘いもの+デンプン
・糖類=甘いもの

と言う認識でもほぼ合ってますので、
自分ならばこの様に説明します。
実用上は問題ないですしね。

オリゴ糖や糖アルコールなどと言う
単語が理解できている方は、
そもそも質問して来ないと思います。

糖質も糖類も食べた後消化酵素により
殆どはブドウ糖と果糖にまで分解されて
吸収されます。

ブドウ糖は血糖値を上げます。と言うか
血糖値とは「ブドウ糖の血中濃度」
ですので、血糖値の乱高下を抑える
「糖質制限」が最近言われる様に
なりました。

「糖質はブドウ糖になり大切なエネルギー源。
制限するなんてもってのほか!」
と言う方々もいます。

しかし、純粋な糖質を大量に摂ると、
身体は必死にインスリンを分泌して
細胞内にブドウ糖を吸収して、
その代謝過程でビタミンやミネラルを
たくさん使うことになります。

加えて、小麦粉や精白米、砂糖などは
ビタミンやミネラルが殆ど含まれない
「空っぽのカロリー」と言われます。

カロリーは十分に摂っていても、
体内の代謝経路に重要な
ビタミン、ミネラルが足りなくなる
「質的栄養失調」が増えているのです。

ですから、「完全オフ」にしなくても
「純粋な糖質(精製糖質とも言います)」
の摂り過ぎをやめて適正量にして、
ビタミンやミネラルを意識して摂る
ことは必要になるのです。

他にも、蛋白質や良質な脂質も
不足している方が多いのですが、
長くなりそうなので今日はこの辺で。