コレステロールとストレス

前回に引き続き、コレステロールについて。

副腎皮質ホルモンの材料である
コレステロールですが、
副腎はストレス対応の為の
臓器と言われています。

多くのストレスを受けている場合は、
肝臓も多くのコレステロールを合成し、
副腎皮質ホルモンの材料供給をしますので、
血中コレステロールが高くなります。
もちろんストレスが無くなれば戻ります。

しかし、血液検査をしたときに、
コレステロールの低い人がいます。
コレステロール値が低い人も、
ストレスに対応するために、
肝臓でコレステロール合成して
いるはずですが、高くなりません。

全身の代謝機能が亢進している場合、
脂質代謝も亢進してしまうので、
低くなることがあります。
甲状腺機能亢進症などです。

そう言う病気でも無いのに低い場合、
肝臓のコレステロール合成能が弱い
と言うのも原因のひとつと考えられます。

だとすると、
十分量のコレステロールが合成されないため、
ストレスに対応するための副腎皮質ホルモンが
確保できなくなることが予想され、
低コレステロールの人は、
ストレスに対応する力が弱いと
推測出来ます。

アジソン病と言う
副腎機能低下を呈する
病気があります。
結核等の感染症や、
自己免疫機能異常が原因
とされています。

ところが、ストレスの多い
現代社会でアジソン病では無いのに
副腎機能が低下、様々な症状を呈する
症例が実は少なく無く、

「副腎疲労(疲弊と言う訳もあり)」
と言う概念が
1998年に米国の医師
James L Wilson博士により
Adrenal Fatigueとして
提唱されました。

興味のある方は、

ここ(リンク)に日本語の情報があり、
簡易的な自己診断チェックも
出来ますので、どうぞ。

分かりやすく説明する為に、
ストレスを水、ストレス対応力を
バケツと言う風に想定し、
バケツから水が溢れると
副腎疲労の様々な症状が
出るとします。

そのバケツの大きさには
個人差があることで、
同じストレスでも大丈夫な人、
対応出来ない人が出てくる
と言われています。

副腎自体の機能差だけでなく、
肝臓のコレステロール合成能も
バケツの大きさ(=ストレス耐性)に
影響している可能性があります。

次回は、健康診断で
話題になる、コレステロールの
種類についての予定です。