バリウム検査について

こんにちは!

ヘルスコンサルタント
宮崎 光史です。

前回の「糖質と糖類」の記事は
予想以上の反響を頂きました。

皆さん、実は疑問に思ってた、
と言うことなのでしょう。

バリウム検査って必須じゃなかった!?

さて、今回はお勤めされている
会社員の方なら受けているだろう、
「健康診断」についてです。

以前の記事で、健康診断には
病気になる人を減らし
寿命を延ばす様な効果は無い
と言うことをお伝えしました。

ですので、そもそも毎年、
場合よっては年2回など頻繁に
定期検査をすることには、
偶然に何かが見つかることはあっても、
費用対効果は高くなく、
無意味なことが多いのです。

その健康診断のなかでも
「やりたくない検査」の上位に入る
バリウム検査ですが、
実は日本以外では重視されていません。
そして、実は必須の健診項目でも無いのです。

また、何らかの過去の胃潰瘍などの
影響でひきつれがある方の場合、
検査する度に「要精密検査」と
されてしまいます。

他プログさんの記事ですが、
こちらの記事に詳しく書かれています

バリウム検査じゃ無くても
胃癌検査は出来る

この検査は影絵の様に
胃全体の輪郭と歪みや表面の不整を見る
ことに特化した検査です。

そもそも、この検査は日本人に多かった
胃癌を早期発見する為に、
放射線技師でも撮影出来る比較的安価な
検査法として確立されました。
もちろん、結果の読影と判定は医師が行います。

そして、疑わしい所見があると
内視鏡検査をすることになります。

しかし、苦しい思いをしなくても、
そしてX線被曝をしなくても、
血液検査で可能な「ABC検診
と言うのもあります。

そこで高リスクと判定されれば
内視鏡検査に回されることになります。

がん検診で「問題なし」でも定期チェックは必要?

しかし、もし検査をして「問題なし」
と言うことであっても、
毎年あるいは数年ごとに再検査をする
方が多いと思います。

これも、日本と海外で大きな違いが
あるところです。

一度精密検査をして問題なかった場合、
今回対象としている「胃がん検診」の場合、
日本では2-3年毎のバリウム検査やABC検診などの
リスク検査が推奨されます。

一方、海外では5-10年は検査不要とすら
言われているのです。

ですので、節目の年齢時にチェックを
しておくと言うくらいで実質的には十分、
と言うことです。

これは、単に検査を受けずに
暴飲暴食をして良いと言うわけでは無く、
毎年検査を受け続けるよりも、
毎日の生活習慣や生活環境を
しっかり見直して改善する方が
とても大切と言うことです。

病気を早く見つけ出す為の「健康診断」
では、「真の病気予防」の為には?

先日の記事で紹介した「ある米国人医師」
の言葉を覚えていますか?

「病気を探しに行ったり、
病気になった後のことには
果てしなくお金をつぎ込むのに、
病気にならない様にするためには
ほとんどお金を使わない」
「『不思議な民族』日本人」

そう、健康診断はあくまで
「病気の早期発見」が目的です。

では、「真の病気予防」の為には
どの様な検査を受ければ良いのでしょうか?

もちろん、体内で起こりつつある
・慢性炎症
・糖化
・活性酸素
のレベルを調べる方法は
様々なものが確立しています。

目に見える数値が好きな場合は、
その様な検査を定期的に受けて、
現在の自分の生活習慣/環境の
良い悪いを評価するのもアリ。

しかし、無理に検査を受ける
必要はありません。

「体調」と言う無料の検査は
錆びついていると信頼性は怪しいですが、
日々自分の身体と対話する意識を
しているだけで、感度は上がってきます。
そして、その体調を確認しながら
生活習慣/環境を修正していくことが
病気の真の予防に必要なのです。

そして、
体調がおかしい場合など、
本当に検査や受診が必要なら、
しっかりする様にしましょう。

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