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【夏バテ対策の西洋医学的/東洋医学的考え方】

【夏バテ対策の西洋医学的/東洋医学的考え方】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

今年も酷暑になりそうですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
既に体がダルいと言う方も
いるかも知れませんね。

今回は夏バテについて、
西洋医学的な考え方と、
東洋医学(アーユルヴェーダ、中医学)的な
考え方を紹介してみたいと思います。

かなりザックリした説明ですので、
専門家には物足りないかも知れませんが、
より多くの一般の方にご理解頂けたら、
と思っております。

【西洋医学的夏バテ解釈】
人の体は食事で摂った糖質や脂肪を
細胞内のミトコンドリアで
ATP(身体専用のエネルギー)に変換して使います。

その変換には様々なビタミンやミネラル、
アミノ酸などが関与しますが、
特にビタミンB群が不足すると、
ATPへの変換がスムーズに行われず、
だるさや疲れとなって現れます。

汗は単なる水では無く、
ミネラルやビタミンも含まれるので、
汗とともにそれらが喪われるので、
しっかり補給しないといけません。

脱水症や熱中症の予防に良いとされる、
塩飴やスポーツドリンクの多くは、
糖質(甘い物やデンプン)が多く、
その処理にビタミンB群が必要になります。

サッパリした喉越しの良い麺類や
アイスやかき氷などの氷菓も、
甘い糖や精白されたデンプンばかりで
ビタミンB群不足になりやすいです。

アルコールを分解するのにも
ビタミンB群が使われるため、
ビールやハイボール、サワーなどを
好んで飲む人も気をつけましょう。

最近では「ビタミンBコンプレックス」
というビタミンB群のサプリもあり、
活用しても良いと思いますが、
根本的な解決も意識して下さいね。

水分補給としては、
アイスコーヒーやお茶も良いですが、
カフェインやアルコールは利尿作用があり、
思ったほどの水分補給にはなりません。

腎臓内科で指導される際には、
利尿作用の強さから、
コーヒーやカフェイン入りのお茶は、
飲んだ量の半分の水分摂取と考え、
アルコール飲料はむしろマイナスと
考える様に言われます。

カフェインフリーである
麦茶やルイボスティーなども良いですが、
普通に食事が摂れていて、
汗をそれほどかかなければ、
水分補給は基本的に水で十分です。

汗をよくかく人力車の車夫などが
夏場に赤い蓋の食卓塩を舐めながら
走ったりしていますが、
純粋な塩化ナトリウムなので、
むしろミネラルバランスを
崩してしまう危険性が高いです。

ミネラルが多く含まれる自然海塩や
特殊製法で作られる
「ぬちまーす」や「雪塩」を
活用すると良いと思いますし、
ミネラル補給という意味では、
出汁を活用するのも良いです。

出汁汁だけよりも体質的に問題無ければ、
自然海塩を使って作られた味噌に
魚粉や出汁昆布、鰹節粉末などを混ぜ、
持ち歩いて舐めたり水やお湯に溶いて
水の合間に飲む様にすると良いです。

「ぬちまーす」や「雪塩」は
硫酸塩が通常の塩より多く含まれるので、
腸内環境を乱したり炎症性腸疾患の
一因になり得ると言う情報もあります。

確かに含有量を見ればその通りですし、
腸内環境が悪い方や炎症性腸疾患の方の
腸内における硫化水素濃度が高い、
と言う報告もあったりしますが、
因果関係が証明された訳ではなく、
1日10g摂取し100%硫化水素に
変化したと言う極端な仮定をしても、
有害な閾値量を超える事は無いので、
常識的な範囲で利用する分には、
特別問題視する事は無いと感じますし、
ミネラル不足の改善には有用と思います。

使ってみた結果体調はどうなのか。
と言うところの方が大切ですね。

そして意識したいのが、
食事で栄養を確保すること。

サッパリ感を高め食べやすくする
と言う意味で梅や酢などを活用した
料理にすると言う事も有用ですが、
糖質の多い食事にならない様に
気をつけましょう。

糖質が多い食べやすい食事が続くことで、
ダルい・食欲ない⇄糖質過多食と言う
夏バテの悪循環に陥るだけでなく、
紫外線のダメージを受けやすくなるので、
色の濃い野菜、肉や魚、卵、大豆製品を
意識して摂ることで
疲れにくくなるだけでなく、
紫外線ダメージのカバーにも繋がります。

【東洋医学的夏バテ解釈】
東洋医学と一口に言っても、
民間療法まで含めると無数の考え方や流派が
あると言う事もできます。

ここでは日本で発展した漢方医学と
基礎を同じくする中国の中医学と、
ヨガなどインド思想の原点でもある、
アーユルヴェーダの考え方を
簡単にご紹介したいと思います。

まず中医学では健康とは、
「陰と陽のバランスがとれた状態」と考え、
これらのバランスが乱れることが
病や不調の根源であると考えます。

陽は「体を温めるエネルギー」で「気」が属します。
陰は「体を冷ます潤い」のことで、
西洋医学の血液に相当する「血」と、
体液や分泌液など「血」以外の栄養豊かな潤いである「津液」などが属します。

生まれ持った性質や生活習慣、環境も
人によって異なりますので、
同じ様な症状でもバランス改善の方策は
人によって異なりますし、
違う症状でも似た方策が為される事も
多々あります。

バランスの歪みを見極めた上で、
足りないものは補い余分なものは出す事で、
心身のバランスを整え根本治療を目指します。

五行思想に基づく
「五臓六腑」や「五味」などによる
対処法もあるのですが長くなりますので
興味ある方は調べてみて下さい。

それ以外の捉え方で夏バテになりやすいのは、
「気」が足りない「気虚タイプ」と、
「陰(潤い)」が足りない「陰虚タイプ」
と言う風に捉える事ができます。

この2タイプは「気」や「陰」の不足を
補うような生活習慣や食生活にすることで、
バランスを整えていきますが、
その際に「五臓六腑」や「五味」などを
用いていきます。

体のバランスが整えば症状は軽減され、
揺らぐことのない強い体を作ることが
できると考えられています。

続いてインド医学であるアーユルヴェーダでも、
自然を構成する要素のバランス理論があり、
食材や性格などで表現される各要素の
バランスを改善させる事で、
不調や病を予防したり改善します。

興味ある方は是非調べてみると、
とても興味深いかと思いますが、
理解しやすい考え方としては、
夏は一年の中で一番消化力が落ちる時期
と言う捉え方があります。

精力をつけようと無理して食べても、
胃腸を疲弊させるばかりです。
生命力の源でもある消化力が低下すると
体力、免疫力までもが落ちてしまうので、
まず消化機能を少し休ませて、
胃腸の疲れから取り除くことが大切だと
アーユルヴェーダでは考えます。

食事をする前に本当に空腹なのか、
自分自身に確認してみましょう。

あまりお腹が空いていなかったら、
お水を適度に飲みながら1食スキップし、
疲れきった胃腸を休めてみましょう。

もしお腹が空いていたら、
・どのくらい空いているのか
・どのくらい食べられそうか
・この食事や量を食べた後どうなりそうか
想像して食事を選び食べる様にします。

食べる時には料理の色合いや盛り付け、
香りや食感などを五感で楽しみながら、
落ち着いて食べる様にしましょう。

食べることや感覚に意識を向けて
食事を取るやり方は、
食べ過ぎを防ぐだけでなく、
食材や料理人などへの感謝の気持ちも
自ずと感じられる様になるので、
夏に限らず習慣にすると良いです。

最新の「マインドフルネス」などでも
似た様な食事法が指導されていますが、
先人達は遥か昔から知っていたんですね。

食べた物が消化されるまでには
平均約3時間程度かかると言われます。
食事を消化している時間中に
運動や入浴のような発汗が進む行為をしたり、
寝てしまうことは消化の妨げとなり、
アーマ(未消化物)を作ってしまいます。

食事がうまく消化されれば
体の組織作りにつながりますが、
アーマは体内に留まり毒素になる、
とアーユルヴェーダでは考え、
アーマが不調や病気の原因であると考えます。

食べ過ぎなかったとしても、
食後はリラックス感があり
眠気を感じることもあるでしょう。

食後は眠気覚ましにゆっくり家事をしたり、
汗をかかない程度の散歩をノンビリするのも
良いとされています。
サッと汗を流す程度の入浴であれば、
消化に影響を与える事はありません。
一日の中でも消化力は変化し、
夜は一番低下する時間帯とされます。
うまく寝付けない、途中で起きてしまうとか、
悪い夢を見たり、翌朝の目覚めが悪いなどは、
夕食がしっかり消化されているかどうか
と言う事で決まってくるので、
夕食の時間が遅くならないように、
そして消化に負担をかけない様に
腹八分目を守ることが勧められます。

アーユルヴェーダでは、
食事が消化されすべての組織に到達するのに
一週間かかると言われていますので、
不調がある方は一週間続けてみましょう。

以上「夏バテ」について、
西洋医学や科学的な考え方と、
東洋医学的な考え方をご紹介しました。

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