菜食とビタミンB12

2017年10月30日

こんにちは。


ヘルスコンサルタント 、宮崎 光史です。
 

先日のT・コリン・キャンベル博士の
講演会でも質問が出ましたが、

完全菜食をしていると、
唯一不足する栄養素とも言えるのが
【ビタミンB12】です。

今回紹介させて頂く記事の中の
「肉がダメなら無農薬野菜を
洗わずに食べれば良いじゃない」
と言うリンク先に

「食と文化の謎 (岩波現代文庫)」
の一部が紹介されています。

「完全な菜食主義者が
ヴィタミンB12欠乏症に
まったくかからないとしたら、

それは、かれらの食べる植物性食物に
昆虫の残骸がまじっているか、

ある種のコバルト消化バクテリアが
入っているからであり、
ほかの理由は考えられない。」

とあり、
「衛生は菜食主義の敵」
との記載も。

紹介記事では、

「マクロビオティックにて
ビタミンB12が含有される

と信じられている食品で
ビタミンB12が検出されなかった」

と言う論文の紹介がされています。
 

ビタミンB12には人体にとって
活性型と不活性型があって、
不活性型はただ体内で
利用されないだけではなく、

代謝拮抗物質であるので、
悪くするとビタミンB12欠乏
をさらに悪化させることに
なり兼ねないとか。
 

そして、
尿中メチルマロン酸(MMA)を
指標としてビタミンB12が
有効に取り込まれる
食品を調べたところ、

ビタミンB12供給源として
さらなる研究に値するのは、
調査した食品のなかでは
インドネシアとタイのテンペ、
生海苔、円石藻類のみだった、
とのことです。

しかし、、、

・動物性食品はあらゆる
慢性疾患の原因

・(衛生的な)完全菜食では
ビタミンB12欠乏が必発

と言うことで、

「じゃあどうすれば?」
となりますよね。
 

ヴィーガンやその他厳格な菜食
を実践されている方々は、

サプリメントもしくは
無農薬野菜を洗わずに
食べるかしてビタミンB12を

積極的に摂取されたほうが
欠乏症、悪性貧血を防ぐ意味で
望ましい様です。
 

もうひとつ、
慢性疾患を予防、症状改善する
と言う意味でプラントベースの
食事を取り入れてる方々は、

・カロリーベースで
5-10%の蛋白質摂取であれば、
動物性/植物性ともに
発病率は上がらない

・植物性蛋白質は10%を超える
摂取でも発病率は上がらない

とのことですから、
ビタミンB12補給と言う観点から
摂取カロリーの10%を超えない程度の
動物性食品をたまに摂取する
と言うのも現実的な気もします。 
 

まだまだ結論の出ない話ですので、
賛否両論多々あるかと思いますが、

紹介記事の様な情報を参考に
ひとりひとりが考えて頂く
一助になれば、
と思い紹介させて頂きました。
 

出来ることから
始めてみませんか?
 
http://d.hatena.ne.jp/kuiiji_harr…/touch/20090713/1247491677