「ブドウ糖は脳の唯一の栄養では無い」

2017年3月1日

まぁ正確にはエネルギー源
と言うべきかも知れませんが、
いまだにブドウ糖は脳の
唯一のエネルギー源と
主張されている記事を
お見かけします。

ケトン体経路はあくまで
非常用で普段はブドウ糖を
エネルギー源とするのが
正しいとする人もいます。

「糖尿病性ケトアシドーシス」
と言うのを叩き込まれた
ことから、ケトン体と言うのが
病的なモノ、異常なモノ
と言う認識から離れられない
のだと思います。

細胞内にミトコンドリアが
無い場合、ケトン体経路が
使えませんので、人間の
体内で唯一ミトコンドリアの
無い細胞、赤血球については
ブドウ糖が唯一のエネルギー源
と言うのは疑う余地の無い
事実になります。
しかし、それも肝臓で
糖新生により作られるブドウ糖
で十分に対応可能なレベル。

自分は厳格な糖質制限を
しているわけではありません。
朝はスロージューサーで絞った
野菜ジュースに完全無欠コーヒー
くらいで、昼は野菜多めのスープ
とたまに茹で卵を食べるくらい。
夜は比較的自由な食事をして
います。
このレベルの糖質制限でも
日中は糖質欠乏のはずですが、
昼間も普通に診療や思考は
行えています。
しかも、糖質を過剰に
摂取していた時に感じていた
血糖降下による強烈な空腹感
は無くなり、パフォーマンスは
維持されています。

病気の方で無い限り、
厳格な糖質オフは必須では
ありませんが、
現代社会で何も考えずに
外食やお菓子を食べて
いると、甘い甘く無いに
関係無く糖質過剰になって
いることが殆んどです。

まずは砂糖や小麦粉製品、
白米、デンプンの多いモノの
過剰摂取を意識して減らす
ことがとても大切です。

糖質には麻薬以上の依存性が
あると言う報告も多いです
ので、いきなり完全オフに
すると最初に禁断症状の様な
渇望感が出てくると思います。

完全オフでは無く食事で
少し控えめにしながら、
間食も糖質では無いものに
切り替えていくことで
かなり体調が変わってくる
と思います。

出来ることから少しずつ
始めてみませんか?

http://shirousagi.hatenablog.jp/entry/ketogenicdiet/