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【マスクのインフルエンザ感染予防効果とは】

【マスクのインフルエンザ感染予防効果とは】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.Kです!

大手スーパーのAEONが
販売員のマスク着用を原則禁止とし、
特別な理由がある場合のみ許可する、
と言うニュースがありました。
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17575338/

大手百貨店の中にも、
販売員は原則マスク非着用とする
ルールを課しているところもあり、
「人が行き交う中で感染予防の為に
必要なことだ」と主張する
AEON社員のインタビューが
報道されていました。

多くの方々が
大きな誤解をされているようですので、
敢えて記事にしておきます。

「マスクによるインフルエンザ
感染予防効果は多くの研究で
否定されています」

こちらの記事に詳細にあります。
https://www.yoshida-pharm.com/2018/letter128/
サージカルマスクのみならず、
医療機関において信頼の高い
N95と言う規格のマスクも
インフルエンザ感染予防効果は
認められませんでした。

N95マスクとは、
アメリカ合衆国労働安全衛生研究所
NIOSH(National Institute of Occupational Safety and Health)
が定めた9種類(後述)の基準の中で
最も低いもので、
「N」は耐油性が無いことを表し、
「95」は径約0.3μmの試験粒子を
95% 以上捕集できることを表しています。

具体的には、
N:Not resistant to oil(耐油性なし)
R:Resistant to oil(耐油性あり)
P:Oil Proof(防油性あり)

95: 0.1~0.3μmの微粒子を95%以上除去できる性能
99: 0.1~0.3μmの微粒子を99%以上除去できる性能
100: 0.1~0.3μmの微粒子を99.97%以上除去できる性能
の指標を組み合わせ
9種の規格が存在するのです。

そして、
サージカルマスクは
装着者からの病原体飛散抑制に、
N95マスクは
病原体吸引から装着者を守る為、
と言う認識が医療関係者の間では
当たり前なのですが、
実はこの認識は誤りだそうです。

サージカルマスクは、
環境からの唾液などの
からの比較的大きな飛沫粒子を防ぐ
と言う効果があるので、
感染者からくしゃみや咳に伴う
飛沫拡散が抑制出来ます。

しかしN95マスクはあくまで、
油分を含まない0.1-0.3μmの大きさの
微粒子を95%以上防ぐと言うだけで、
感染予防と言う規格では無い。

日本国内のマスクには
拡散予防や感染予防についての
規格は存在しませんが、
米国のASTM(旧称米国材料試験協会)の
ASTM-F2100-11という規格において、
・PFE:Particle Filtration Efficiency
・BFE:Bacterial Filtration Efficiency
と言う規格が設定されており、
前者は装着者を守るための指標
後者は患者に細菌を飛沫させない為の指標
とされています。

そして規格の違いはあれど
病原体濾過機能においては、
医療用サージカルマスクと
N95規格のマスクとの差異は
大きくないとされているのです。
微粒子の濾過効果の差だけ。

マスク装着による感染予防効果としては、
唯一、手洗い消毒を厳格にするとともに、
環境内の触る部分を消毒剤にて清拭する
と言うことを徹底しながら、
マスク表面に絶対に触れず、
適切に装着したらズラしたりせず、
外す時は適切な処理をすることを
徹底させることで感染予防効果が
認められたと言う報告がありますが、
マスク以外の要因がかなり大きい
かと思います。

インフルエンザ感染は
・飛沫(5μm以上の飛沫粒子)感染
・接触感染
と説明されることが多いですが、
閉塞空間において5μm以下の
飛沫核により空気感染した
と言う報告もありますので、
感染者と同一室内にいる場合は
空気感染のリスクも頭に入れておく
必要があります。

一般的に売られている
サージカルマスクはあくまでも
感染者から飛沫が拡散したり、
飛散した血液や唾液、その他の汚染物が
直接皮膚や粘膜に直接触れることを
ある程度は抑制出来ますが、
それ以上でもそれ以下でも無い。
という事です。

AEONや百貨店の管理者達が
この様な感染予防効果の無いことを
十分に理解した上で通達を出したとは
到底思えませんが、従業員の方々は
冷静に判断されることを祈念します。

衛生的な管理が必要な、
調理担当や食品加工担当者が
マスクを装着するのは、
作業する人から商品への
飛沫付着を抑制する目的。

実は医療関係者の間でも
上記の様な知識が無く、
表面や裏面を触りまくったり、
付け外しした不潔なマスクを
勤務時間帯ずっと一日中
使っている方も多いです。

感染症予防効果は無いのに。
むしろ感染リスクを高めてるだけ。

本来は血液や体液が飛散する
リスクのある処置の前に装着し、
処置が終わったら適切な処置で
外して処分するのが正解なんですが。

実は海外ではこの認識が
当たり前に共有されており、
マスクを装着していると
「ヤバイ感染症患者」と
認識されても致し方ない状況です。

実際、日本に来た海外の人達は、
韓国人などは例外として、
マスク姿の多さに「感染症パンデミック 」
を連想して恐ろしくなると言います。

この記事を読んだあなたは、
殆どの医療従事者よりも
マスクの感染予防効果や
本来の目的について知っています。

あなたはなんとなく不安で
「感染予防にマスク」と言うことは
もう今後無いはずです。

是非とも皆さんの周りの方に、
「マスクの真実」を広めて頂けたら
幸いです。

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