【短期間の禁煙でも周術期合併症リスク軽減効果】

こんにちは、Dr.Kです!

興味深いニュースを見つけたので
共有させて頂きますね。

「手術前に禁煙4週間、術後合併症リスクが大幅減少 WHO」
https://www.afpbb.com/articles/-/3264431

WHO(世界保健機関)が
AustraliaのNew castle大学、Australia政府、
世界麻酔学会連合などと共同で実施した研究で、
習慣的に喫煙している人が、
小規模または緊急でない手術を受けるケースについて、
禁煙の為の猶予期間を設けることで、
術後の傷の治りや心肺機能向上といった効果が
期待できると報告されたと言うニュースです。

具体的には、
4週間の禁煙後はその期間が1週間延びるごとに、
術後の結果が19%向上するとか。

予め呼吸筋を鍛える訓練を術前に
しておくことは為されていましたが、
4週間以上の禁煙期間を設けることが
リスクを軽減するということで、
今後は予定手術前の4週間禁煙が
広がっていくと良いですね。

腹部の消化管手術をして来た身から言わせて頂くと、
内臓脂肪の多い方は、同時に4週間の減量を
して頂くと更に周術期の合併症リスクは
減りますし、手術の難易度も下がるので
手術時間の短縮にもつながります。