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サーチュイン遺伝子の活性化方法

サーチュイン遺伝子の活性化方法

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

最近「カズレーザーと学ぶ」と言うTV番組で
抗老化(アンチエイジング)についての
情報が特集された後に、
ザクロジュースやライ麦パンの売上が
爆上がりしている様です。

それらを継続して食べれば、
見た目も若返って若々しくいられる!
と言う期待をして買われてるのかと
思いますが、
実際どれほど期待できる話なのか、
と言うところを書いてみたいと思います。

細胞内の傷ついた部分を再生修復する
働きを抑えるアセチル基という部分に、
サーチュインと名付けられた酵素が働きかけ、
低下したDNA修復機能等を再活性化させ
老化した細胞を若返らせる、
と言う現象から「長寿遺伝子」として
注目される様になりました。

サーチュイン遺伝子は2023年現在では
・SIRT1:代謝・炎症・寿命延長
・SIRT2:細胞周期・運動性・ミエリン形成
・SIRT3:脂肪酸酸化・抗酸化制御
・SIRT4:インスリン分泌・脂肪酸酸化制御
・SIRT5:尿素回路
・SIRT6:ゲノム安定性・寿命延長
・SIRT7:rDNA転写
の7種類が同定されています。

特に抗老化と言う効果については、
SIRT1、SIRT3、SIRT6が注目されています。

SIRT1は皮膚や脳の機能性を上げたり
ミトコンドリア機能を活性化し、
SIRT3は活性酸素除去機能を上げ、
加齢性の難聴を抑制させ、
SIRT6は細胞老化全般を抑制する、
と言う事が分かっています。

サーチュイン遺伝子は、
必要とされるカロリー摂取量の70%程度の
カロリー制限食を続ける事で活性化し、
マウスやサルで見た目の若々しさや
平均寿命の延伸効果だけでなく、
様々な病気の罹患率を下げる事が
報告されています。

「腹八分目」と言うイメージですが、
いつも飲食している食事量を70%にする、
と言うのでは無く必要最小限の食事の70%、
と言うところにご注意下さい。

ちなみに適切なカロリー制限食では、
サーチュイン遺伝子活性化だけでなく、
IGF(インスリン様成長因子)
オートファジー経路に関与する
mTOR(mechanistic target of rapamycin)
などを抑制する事が分かっています。

オートファジーとは、
古くなった細胞内蛋白質を分解再生し、
再利用する機能の事です。

食事摂取の10時間後に
肝臓に蓄積された糖が消失し、
中性脂肪を分解したケトン体から
エネルギーを使う様になり、食事摂取の16時間後から
オートファジーが始まると言う知見から、
短断食としても知られる「16時間断食」が
提唱される様になりました。

カロリー制限以外にも、
人間のサーチュイン遺伝子の
発現を活性化する栄養素として、
植物に含まれる抗酸化力のある色素成分、
ファイトケミカルの一種ポリフェノールが注目され、
その中でも特にエラグ酸が
体内で分解されて出来るウロリチンが、
発現活性効果が強いことが判明しました。

エラグ酸は
ベリー類やナッツ類に含まれますが、
中でもザクロにはイチゴの6倍、
ブルーベリーの164倍のエラグ酸が含まれ、
エラグ酸以外にもサーチュイン活性効果の
高いポリフェノールが3種類確認されています。

ザクロの様に複数の長寿遺伝子を
同時に活性化できる食べ物は
他に知られていませんが、
セロリや春菊に含まれているポリフェノールも
効果が期待されていますので、
日常食に取り入れやすいと言う意味では、
セロリや春菊も活用できます。

サーチュイン遺伝子の発現量を上げる
栄養素としてポリフェノールが
注目されましたが、
穀物の糠(外皮)由来のポリフェノール
アルキルレゾルシノールが
サーチュイン活性を上げる事が発見され、
継続的にこれを摂取することで、
体重減少や血中コレステロール値が
下がることが報告されています。

サーチュインの量を増やすウロリチンに対し、サーチュインの機能を上昇させるのが、
アルキルレゾルシノールと言うイメージです。

そしてアルキルレゾルシノールが
一番多く含まれている食品がライ麦であり、
小麦の2倍、稲の200倍含まれる様です。
ライ麦パンを1日食パン1枚相当を
食べるだけで効果があると言われています。

とは言えアルキルレゾルシノールは
穀物外皮に一般的に含まれる成分ですから、
ライ麦以外の麦(小麦、オーツ麦、押し麦など)、
トウモロコシ、蕎麦、
粟(あわ)、稗(ひえ)などの雑穀、
玄米にも含まれますので、
「全粒穀物」の健康成分のひとつで、
その中でも特に多く含まれるのがライ麦、
と言う認識で良いと思います。

とは言え抗老化に一番効果があるのは、
「必要最小限カロリーの70%程度のカロリー制限」(サーチュイン遺伝子活性化)
「食べない時間を定期的に作る」(オートファジー活性化)
と言う事の様です。

ザクロやライ麦はあくまで
その効果をより高めるブースターと
捉えておきましょう。

・毎日16時間食べない時間を作る
・週に連続しない2日は24時間食べない
・毎月3-5日の連続断食
のいずれのやり方でも
ほぼ同じ効果である事が分かってますので、
ご自身やライフスタイルに合ったやり方で
取り入れて頂けたら良いと思います。

加えて関節可動域が狭くなったり、
筋肉量が減りすぎて動けなくならない様に、
適度な運動を習慣づける事も大切です。

まずはこれらを継続し余裕があれば
食べる時間内かつ制限カロリー内の食事に
「ザクロ」や「ライ麦パン(他の全粒穀物も可)」
を取り入れるのが良いと思います。

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