【21世期の人類に必要なこと】

こんにちは、Dr.Kです!

昨日は久々に
ヨガ瞑想を学び実践されている
方々と時間を共にしました。

その中でとある先生が
乾杯の挨拶の際に紹介された
書籍がありました。

「21LESSONS」
邦題に付けられた副題は
「21世紀の人類のための21の思考」
歴史学者のYuval Noah Harali氏の
最新刊です。

「サピエンス全史」
「ホモ・デウス」
と言う大作も書かれており、
そちらの書籍名を聞くと
「あぁ、あの本書いた人ね」
と分かる方もいるかと思います。

自分もまだしっかり読んでは無いのですが、
大きく5つに分かれ、
更に細かく21章から成り立っています。

I.テクノロジー面の難題
II.政治面の難題
III.絶望と希望
IV.真実
V.レジリエンス
と分かれその中に3-5章が
入っている感じです。

そして最後の第21章は「瞑想」
Harali氏が体験され実践されているのは、
ヴィパッサナー瞑想と言う仏教由来の瞑想。

仏教で瞑想を2つに分ける見方があります。
・止行(サマタ瞑想):心を特定の対象に集中するヨガ瞑想で言う「対象瞑想」に近い
・観行(ヴィパッサナー瞑想):思考や感情、感覚などをあるがままに観察する
伝統的にはペアで修習され、
まずはサマタ瞑想にてある程度のレベルに行き、
ヴィパッサナー瞑想の修習が行われる、
と言うのが通常の様です。

日本国内は中国経由の大乗仏教が
ほとんどであり、その瞑想法は
阿字観(真言宗)、止観(天台宗)
座禅(臨済宗、曹洞宗)
と言う様なモノがほとんどで、
小乗、上座部とも称される
インド仏教由来の瞑想法が
注目されることは近年まで
ありませんでした。

Harali氏の体験によると、
まずは呼吸をコントロールせず
自然な呼気、吸気を観察するだけ。
意識が呼吸から離れても、
それを自覚するだけ。
コレを続ける。

続いて体感覚をただ観察する。
五感だけでなく感情も含めて。
コントロールせず観察だけ。

2000年に10日間講座を受け、
その後は毎日2時間瞑想し、
年に1-2ヶ月は瞑想修行に行く
様になったと言うことです。

自分自身の心 、
自分の内なる恐れや怒り、
偏見やコンプレックスへの
対処法を理解することで、
世の中を変えていく為に
効果的に行動したり
協力して団結することが
易しくなる 。

とHarali氏は感じていると言います。

とは言っても瞑想は選択肢のひとつ
であり、セラピーや芸術、スポーツ
によって上記の理解をすることが
合っている人達もいるはずとも。

現代科学では知り得ない心について
理解すると言う意味で瞑想は
古代から続く知恵であり選択肢のひとつ。

瞑想では脳の構造や神経細胞の構成、
伝達物質を特定したりすることは
到底不可能です。

しかし逆に科学技術だけでは、
思考や真の自分と向き合う、
と言うことは出来ません。
相補的に活用することが大切。

フェイク動画などが当たり前になり、
真の現実を直視すると言うことが
困難となるであろう近い将来には、
自分自身が何者で何を知るべきか、
と言う問いかけにアルゴリズムの塊
であるAIが決める様になるかも
とも指摘されています。

その様な時代が来るまで、
あと数年から数十年は猶予があり、
その間に自分が何者を吟味する
ことが大切だとHarali氏は言います。

瞑想は自己流で独習されても
リラックス効果と言う意味では
問題無いのですが、
潜在意識下に積もり積もった、
過去の抑圧感情、愛情飢餓、
更には寄生意識などが表面化してくる
場合があり適切な対処が必要に
なりますので、適切な指導者と
繋がりを持った上で行うことが
とても大切になります。

ご興味ある方は、
適切な先生とお繋ぎ出来ますので、
ご連絡下さい。