【短時間睡眠は認知症リスク大!?】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

あなたは毎日平均何時間寝ていますか?

グッスリ寝られたら短時間でも良い、
あるいは
成功者に多いショートスリーパーになろう、
と言う様な情報を見たことがある、
と言う方は多いでしょう。

睡眠科学の分野は
まだ分からないことが多く、
研究者によって言うことが
異なることも珍しくありません。

今回ご紹介するのは睡眠に関しては、
前例が無いくらい大規模な研究です。
【Association of sleep duration in middle and old age with incidence of dementia】
中年期の睡眠時間と認知症の発生率との関連
https://www.nature.com/articles/s41467-021-22354-2

フランスパリ大学などの研究グループが
1985年から始まった健康調査データを利用し、
男女7959人に年齢を重ねるごとに
睡眠時間を報告してもらい、
25年間追跡調査を行い、
認知機能の変化を調べ分析。

一晩の睡眠時間を
・短時間(6時間以下)
・標準(7時間)
・長時間(8時間)
と分類すると、
50歳、60歳、70歳の時点で
恒常的に睡眠が短い人は、
標準的な睡眠時間の人に比べ
社会人口学的、行動的、
心血管代謝、メンタルヘルス的な
要因と独立して
認知症の発症リスクが
1.3倍に高まっていた。

と言うモノです。

従来の知見では
睡眠が短い人だけでなく、
長い人も認知症リスクが高まる
「U字型」の関係があるとされ、
睡眠時間が長いのも認知機能低下に
繋がるとされてきました。

この研究では
そうしたU字型の傾向は示されず、
著者らは
「長時間睡眠のデータを
さらに増やした分析が必要」
とコメントされていますが、
少なくとも無理矢理短時間睡眠の
ショートスリーパーになろうとしたり、
質が良いなら短くても良いと言う様な
話は過信しない方が良さそうです。

中年期(50-70歳)の睡眠時間は
少なくとも7時間は確保しておくのが、
将来の健康の為には良さそうですね。


健康になりたい、病気を予防したい!
とは思うけれども
何をすれば良いのか分からないと言う方。

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