「長鎖・中鎖・短鎖」

前回は、不飽和脂肪酸の分類ω3、ω6、ω9と

その摂取バランスについて

説明させて頂きました。
では、ココナッツオイルに

中鎖脂肪酸が含まれる、

とか聞くけど、ωで言うと

どれなの?的な質問も

たまに頂きます。
中鎖脂肪酸と言う分類は、

実は飽和脂肪酸の分類で、

不飽和脂肪酸の分類である

ω○とは全く別物です。
飽和脂肪酸と言うと、

動物性脂肪、常温で固形、

血液ドロドロの原因だから

避けるべき!と言うのが

少し前までのメディアでの

扱いでした。

 

しかし、飽和脂肪酸は

主にエネルギー源として

活用されますので、

とても大切なものです。
そして、不飽和結合が

無いので、その分類は

骨格の炭素鎖の長さで

分けられているのです。
何故分けられているのか?

体への蓄積や代謝効率などの

性質が異なるので、

分類と特徴を理解することで、

上手く活用することが

大切なのです。

ちなみに、分類の炭素鎖の

長さの定義は統一性が

ないようですが、概ね

次の様な分け方が多いです。

 

短鎖:炭素鎖4-6個以下

中鎖:炭素鎖6個-12個

長鎖:炭素鎖12個-14個以上

 

【短鎖脂肪酸】

短鎖脂肪酸は

油脂類の摂取よりも、

腸内細菌が食物繊維を分解、

発酵する過程で産生される

ものが重要です。

 

【効果】

・ミネラル(カルシウム、鉄分、マグネシウム等)

の吸収力を高める。

 ・血液脳関門の透過性を高めてエネルギー代謝を促進。

 ・ケトン体を作り、交感神経を抑制する。

 ・エネルギーの代謝量を増加。

 

乳製品、酢に含まれ、

酪酸、酢酸、プロピオン酸

ヘキサン酸、ブチル酸

等があります。

 

【中鎖脂肪酸】

中鎖脂肪酸の最大の特徴は

迅速で優れた消化吸収能力を

持つことです。
脂肪酸の消化吸収は通常、

摂取→リンパ管・静脈→

脂肪組織・筋肉・肝臓に貯蔵→

必要に応じて代謝と言う経路

になる為、摂取過剰の場合、

肥満の悪化の原因となります。

 

しかし、中鎖脂肪酸は

門脈へ直行して肝臓で

速やかに消化されるので、

過剰脂質となる心配が

少ないのです。

 

消化酵素や胆汁酸の力を

借りなくてもきちんと

消化されるので、

効率的にエネルギーに

なり活用されます。

 

【中鎖脂肪酸の効果】

燃焼効果をサポートして

体脂肪、内臓脂肪を減らす。

 

消化機能に負担を

かけないので、

術後や未熟児向けの

エネルギー源として

活用できます。

 

肥満、コレステロールの上昇、

心筋梗塞、動脈硬化などの

リスクを軽減します。

 

抗酸化力が強く

アンチエイジングにも

期待できると言う報告も

あります。

 

ココナッツオイル、

パームオイル、乳製品

に含まれ、

 ラウリン酸、オクタン酸、

テカン酸、カプリル酸、

カプリ酸などがあります。

 

【長鎖脂肪酸の特徴】

長鎖脂肪酸は体内で

固まりやすい特徴を持ちます。
一般的な食用油の大半が

長鎖脂肪酸といわれますが、

代謝不良などで冷え性が

慢性化した体で摂取すると

脂肪の流動性が失われて

体内蓄積しやすいと

言われています。

 

癌の誘発など健康面での

懸念が払しょくできない

動物性油脂もありますので

摂取量のバランスを

重視することが

とても大切です。

 

牛脂(ヘット)、豚脂(ラード)、

オリーブオイル、大豆油

等に含まれており、

 パルチミン酸、オレイン酸、

リノレン酸、アラキジン酸、

ステアリン酸、ミリスチン酸

なとがあります。

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