Dr.Kのヘルスケア情報局
セルフケアの意識を広めるとともに、健康維持増進、パフォーマンスアップをサポート
ホーム / 災害 /

【災害ってなんでしょう?】

【災害ってなんでしょう?】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

「非常事態宣言」や「蔓延防止等重点措置」
と言う言葉が当たり前になっている、
withコロナの今日この頃。

「医療体制の逼迫(ひっぱく)」とか
「医療崩壊」とか言われてますが、
別に近所のクリニックは普通に
営業してるみたいだし。
と言う方も多いのでは無いでしょうか。

「災害医療」と言うことを学ぶ際には
「災害」とはなんなのかと言うことも、
学んだりします。

災害と聞くと、
311のツライ記憶が蘇ったり、
と言う方もいらっしゃるかと思います。

元々「災害」とは、
自然現象や戦争行為によって
引き起こされる非日常の状態のことを
漠然と指す単語ではあるのですが、
台風や地震が起きれば全て災害、
と言う訳でも無いんですよね。

インフラが破壊されずに、
物資も問題なく供給されており、
平時と変わらない医療サービスが
提供できているのならば、
「災害」とは言えない訳です。

様々な面で「需要」と「供給」の
バランスを用いて語られることが
多い様に思いますので紹介すると、
「需要≦供給」が保たれていれば平時、
「需要>供給」となり有形無形の
サービスが十分に供給されないと
「災害」として対応する必要が
出てくると言う考え方です。

昨年起きた「マスク」や「消毒液」
の小売店在庫の枯渇などは、
まさに「災害」だったと言えます。

そういう意味では、
どれくらいの自然現象や戦争に
耐えうるかということについては、
事前の想定と対策をどれだけ入念に
しているかにかかってきます。

イスラエルやスイスと言う国は
そういう意味でとても強いです。
いつ戦争に巻き込まれてもおかしくなく、
国民全員が兵士や軍の一部として
常に動ける体制になっているためです。

テロ被害者や戦傷者の人命を助ける
外傷治療も体制がしっかりしており、
医療情報の統合管理もされています。

もちろん我が国も地震や台風などの
自然災害に対しては、
経験も多いので標準化された対応が
確立していますので、
早期検知や対応などは迅速です。

しかし、大量の感染症患者対策
などについての危機管理は弱い。
だから平時と同じ病床区分で
制度運用しようとして「逼迫」「崩壊」
と騒がれていたりします。

もちろん重症になった人の呼吸管理、
人工呼吸器やECMOなどの管理には、
専門の設備とスタッフが充実した施設が
必要になるのは当たり前ですが、
軽症者や中等症の方の経過観察も
「感染症病床」の枠組みだけで
行おうとしているのが大きな問題です。

ホテルや自宅と言う「監視機能の無い」
場所での隔離も問題視されていますし、
実際急変に対応できずに
お亡くなりになるケースもありますが。

大規模地震などの際に活動する
災害医療支援チーム(DMAT)は、
非被災地から被災地へ支援に駆けつけ、
緊急の救命処置が必要な患者を見極め、
被災地内外で受け入れ可能な病院を
確認した上で搬送を行います。
必要があれば最小限の治療も行います。

外傷への対応としては
この様な仕組みが出来ていますが、
そもそも感染症対応については、
想定も仕組みも何も無い。

1類感染症や生物兵器による
少数被害者への最低限の対策は
取られていましたが、
pandemicと呼ばれる爆発的な
感染者増加に対しては焼け石に水
と言う様な規模の小ささです。

なにごとも直接的な経験は大事で、
経験をもとにすることで、
着実に対策が出来る様になります。

では、災害や戦争、テロを数多く
経験しない限り着実な対応は
不可能なのでしょうか?

そうだという意見もあるでしょうが、
直接経験をし大量の犠牲者を作らなくても、
強くなれる策はあると思います。

様々な機会をうまく利用して、
大きな視野で仕組みを作り改善する、
と言うやり方は出来るハズです。

・スポーツイベント救護体制
・多数の熱中症患者対応
・感染症/バイオテロ対応
などはかなり共通した対策が可能ですし、
それらを漫然とやるのではなく、
常に災害対策や危機管理を意識した
運用や訓練を行うことです。

五輪開催については、
賛否両論あるかと思いますが、
本気で開催するのであれば、
その場凌ぎの「COVID-19対策」ではなく、
CBRNE(化学兵器/生物兵器/放射性物質/核兵器/爆発物)
と称されるあらゆる人工災害に加え、
噴火や地震、台風などの自然災害も
全て想定をしたうえでの対策を練り直し、
強靭な体制を再構築すると言う覚悟を持ち、
行うことが今後の日本の為には必要ですし、
その機会として活用すれば、
開催も無駄では無い気もします。

とは言えBeforeコロナの平時と
なんら変わらない発想で対策を
してお茶を濁そうと言う動きがある、
と言うのも事実です。

五輪開催期間中に、
500人の看護師派遣を
看護協会に要請すると言う情報が
最近あったかと思います。

コロナ前の時代は、
スポーツ好きの医療関係者に
お願いベースの無償奉仕をさせる
と言う医療従事者の揃え方が
当たり前に行われていました。

withコロナの状況では、
下手したら通常勤務が出来なくなる
と言うリスクもあるので、
病院長などが安易に許可しないことが
想像されますし、
今回は看護師達から反対の声が
強く上がったりしています。

看護師や医師が潤沢にいるなら、
速やかなワクチン接種、
感染拡大地域支援、
病床区分や医療地域にこだわらない
患者受け入れ、
が行われることが期待されます。

実はDMAT登録も「災害拠点病院」
に常勤として働き所属していることが
条件となっている為に、
資格を取得した後に異動してしまい、
知識や能力は変わらないのに、
DMATとして活動出来ない「元隊員」
がかなりの数いることが
以前から指摘され問題となっています。

様々な災害時を想定して、
「予備自衛官」の様な形で、
病院に所属していない看護師や医師を
登録した上で技能維持訓練も行い、
財源と公務員人事枠を確保した上で、
固定給と訓練費、実活動に応じた
給与や手当をしっかり出せば、
実はかなり解決可能です。

「DMAT資格」「感染症専門資格」
などの有無により柔軟な編成や運用を
可能にすることも大切かと思いますし、
技能維持訓練に加えて資格取得支援も
行えば更に良いと思います。

そしてこの様な「予備医療者」を活用し
スポーツや音楽などのイベントにおいて
災害時想定もした上での実働訓練として
被害予防、早期検知、応急対応などの
運用と改善を繰り返していくことが
出来る様になれば、
戦争やテロの脅威に怯え続けることなく
強靭な災害対策の体制を構築し、
改善させることは可能なはずです。

ゴールデンウィークに入り、
災害などをテーマにした情報を
改めて見ていて感じたことを
書いてみました。

そしてこの様な考え方は
実はひとりひとりの身の安全や
健康意識についても同じことが
言えるかと思います。

日頃から
危険な状況にならない様に、
周囲に意識を向けながら移動したり、
体調を常に感じながら、
早めの対処を心がける、
と言う様なことですね。

なにかひとつでも良いので、
ぜひ取り入れてみて頂けると
将来万が一の時に
ご自身の助けになるかと思います。


健康になるために、病気にならないために
何をすれば良いのか分からないと言う方。

もちろんウェブ上の情報やさまざまな書籍で学ぶのも良いですが、
一般社団法人Wellness Life Support( https://wellnesslifesupport.or.jp )の会員になれば、オンラインコンテンツで学べます。
上級会員の方は毎月2回のオンラインセミナーでさらに深く双方向で学ぶことが出来ます。

これらはグループ制ですので個別相談は受けていません。
個別相談は別途料金が発生します。

法人の方も単回相談だけで無く、健康顧問やCWO(Chief Wellness Officer)などとしての契約も可能ですので、お気軽にご相談ください!

この記事を共有する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です