【検査キット不足の懸念?】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

オミクロン株の広がりによって、
抗原検査キットが枯渇しそうと言う
情報があります。

本来感染症抗原検査(PCR含む)は
コロナであれインフルエンザであれ、
発症から一定時間内の「有症状者」が対象。
「陽性(≒病原体存在証明)」結果以外は、
病原体不在証明としては使えません。

「陰性」だから感染症が否定できる、
と言う使い方は本来間違っており、
臨床医はその様な判断をしない様に
本来は教育されています。

インフルエンザ感染症でも、
抗原検査キットの結果が陰性であっても、
臨床経過や症状、血液検査結果などから、
インフルエンザウイルス感染が否定できない
と言う場合には医師の判断で抗ウイルス薬を
処方することも珍しいことではありません。

無症状の人にまで
体外診断用医薬品のキットを無料配布しても、
そして抗原検査ステーションで無料検査をしても
本来は意味が無いという事です。

経済活動を止めないための
苦肉の策として「陰性証明」として
使われてはいるのですが…。

「陽性」であれば体液内に
ある程度増えつつある病原体の存在を
指摘することは出来ますが、
症状が無い人の検査結果が「陰性」でも
病原体不在証明にはなりません。

体外診断用医薬品として
承認された抗原検査キットは、
処方箋を取り扱う全国の「調剤薬局」で
取り扱いキットにより差はありますが、
ドラッグストアで売られている
国内で検査結果の信頼性が確認されていない
未承認の研究用検査キットの半額程度
(1回分1500円前後)で
一般向けに販売されていますので、
無症状で必要がある人は店員に
「体外診断用医薬品の抗原検査キット」
を扱っているか確認して購入されると
良いかと思います。

初回購入の際には薬剤師から
適切な使い方の説明を受けられますので、
その通りに使えば大丈夫です。
検査液に検体を溶かし出した後に
「何滴滴下するか」「何分待つか」
と言うところがキットにより異なるので、
ご注意下さい。

お近くの調剤薬局で在庫が枯渇している場合、
お住まいの地域の無料PCR検査や
信頼性は低いですが
「研究用抗原検査キット」の使用も
やむを得ないと思います。

そして抗原検査キットには
「無症状の人への使用は想定されていない」
と言う様な内容の注意喚起がされていますので、
あくまで風邪の様な症状が出た場合や、
濃厚接触者認定をされた翌日以降に使用し、
陽性であれば「COVID-19」の
可能性がかなり高いので、
無闇に出歩かず保健所や病院へ連絡し、
指示に従う様にしましょう。

感染を疑う症状がある場合でも、
発症2日目(発症翌日)から9日目
と言う期間を外れて使用した場合、
抗原検査キットの陰性結果の
信頼性が下がることも知られていますので、
症状が出た当日すぐや10日目以降に
病院や自宅で抗原検査を行なっても、
陰性結果を信用できないと言うことで、
その様な場合にはPCR検査が必要
とされています。

症状があり適切な時期に行った
抗原検査キットで陰性であっても、
COVID-19では無い証明にはなりませんので、
症状が落ち着くまでは無闇に出歩かず、
自主隔離されるのが良いかと思います。

以下風邪っぽい症状がある場合の一般的な対処方法を書きますね。

咳が出る場合には咳止めを使うより、
火傷に気をつけながら、
浴室で熱めのシャワーを出したり
鍋で沸かしたお湯から出る蒸気を吸い、
気管支や肺に溜まった痰を出す、
と言うことが大切です。

痰は病原体と闘って貪食をした
白血球の塊ですから、
しっかり出すことが大切なんです。

熱が出た場合にも、
解熱剤を使うと免疫機能が高められず、
体が反応性に危険なくらいの
発熱をしてしまうリスクもありますので、
無闇に解熱剤を使わずに
むしろ保温して体温が上がる様にすると、
ウイルスの活動性を低くし
免疫機能を活性化させられるので、
より早い回復の助けになります。

食欲が無い場合には
無理に食べる必要は無いですが、
脱水にならない様に水分補給は
意識して行う様にしましょう。
余裕があれば天然塩をひとつまみ加えると、
ミネラル分が喪失されずに済みます。

余裕がなければ
麦茶やOS-1でも良いですし、
最悪スポーツドリンクを
水と交互に飲むことも良いでしょう。

食欲が出て来た後も
「お粥」や「素うどん」では、
ビタミンやミネラルを消耗してしまったり、
回復に必要な蛋白質や脂質が
足りないですので、
出汁粉を加えお湯で溶いた具なし味噌汁、
香味野菜を加え鳥獣魚の骨や骨付き肉を
煮込んで具を除いた出汁スープ、
などの方が胃腸への負担も少なく
回復の手助けになる栄養の補給が出来ます。

より回復して来れば、
煮込んだ野菜や肉をスープと一緒に
食べれば良いです。

これはインフルエンザや
他の感染症でも基本的な対応です。

四季のある地域では
冬季に呼吸器感染症が流行しますが、
「ウイルスや細菌が元気になる」訳では無く、
空気の乾燥で人間側の免疫機能が低下したり、
水が冷たくなり手洗いの励行率が低下する、
と言う感染対策の不徹底が大きな要因だ、
とされています。

最近では太陽光を浴びる時間が短くなり、
ビタミンDが合成される量が少ないことも、
免疫機能が低くなり感染症に弱くなる、
ということも指摘されています。

日頃から炭水化物や甘い物ばかり、
と言う偏った栄養では無く、
色の濃い野菜や果物をしっかり食べ、
良質な蛋白質や脂質を適度に摂り、
毎日適度に陽の光を浴びる習慣を
持つ様にしましょう。

完璧を求める必要もありませんし、
サプリメントを活用するのも、
悪いことでは無いと思います。

公衆衛生や医療介護に頼り切るのでは無く、
自分達で出来る事は自主的に行う、
と言う意識はコロナだけで無く、
今後とても大切になって来ます。

どうしても必要な時には、
医療や公的支援を頼ることは、
積極的にして頂ければ良いですが、
同時に自分で出来ることを
出来る限り行えばより早く持ち直せます。

その為には日頃から意識して、
出来ることは自主的に改善しておく、
と言う意識が大切なんですね。

なんか長くなってしまいましたが、
抗原検査やPCR検査は
基本的に症状がある人に行うこと。
そして「陰性」は判断材料として
意味がないことを知っておきましょう。

経済活動を止めない為に、
やむを得ない移動をする際に
「陰性証明」として使う
と言うことは否定しませんが、
一定数はその後発症してますし、
本来の使い方では無いことは、
理解しておくと良いと思います。

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