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【情報を盲信しない】

【情報を盲信しない】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

知人からショッキングな話題が
シェアされましたので、
ビックリして調べてみました。

「オックスフォード大学研究グループの
査読された論文によると、
『ワクチン接種者が、
未接種者の251倍のウイルスを保持!』」
と言う情報ですが、
正確では無い情報ですので、
信じない様にして下さい。

ネット上での拡散源は、
Children’s Health Defenseと言う
団体のwebsiteの様です。
既に該当記事は見られなくなっているので、
保存されたアーカイブのリンクを
張っておきます。
https://archive.ph/ltWYz

元々の記事の中では、
Oxford大学研究グループによる
Lancetのプレプリント(未査読論文)
において上記の様な結論がされていた、
と言うことが書かれていますが、
リンク先の論文の内容は、
「ベトナムにおける医療従事者を
対象にした研究において、
デルタ変異株感染者は
従来型株感染者の251倍
ウイルスを保有している」
と言う物であり、
そもそも査読された論文ではありませんし、
ワクチン接種の有無については、
言及すらしていません。

論文執筆者も
この件について声明を
出している様です。
http://www.oucru.org/our-preprint-article-transmission-of-sars-cov-2-delta-variant-among-vaccinated-healthcare-workers-vietnam/

この署名記事を書いたとされている
Dr. McCulloughは、
websiteの紹介文によると、
内科認定医で、心血管疾患や脂質関連の専門家で、
心疾患、腎疾患、脂質異常症、糖尿病
などの重症患者を診療していて、
COVID-19の専門家でもあるそうです。

脳神経系以外は全てカバー出来る、
現代の内科版ブラックジャック
と言う感じですね。

そして紹介文の最後には、
「感染から回復した人の研究参加を歓迎しています」
ってありますが、
専門家なら回復せず
重症化してる人達を診てあげて下さい。

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コメント

  • 2021年8月30日

    ドクターコージ、お久しぶりです。いつも配信ありがとうございます。
    スイス在住のロンです。
    国外在住なだけに、色々な事情と、信頼する教授博士の友人のポジティブな意見と、イタリアで息子の入院の際に聞いたナースさんのお話からワクチンを受け数日前に2回目のワクチンを打ちました。
    ドクターコージのおっしゃられること、本当かな、と思わざる得ない気が・・・ワクチン後の副反応は尋常でありませんでした。たった1日半の副反応体験でしたが・・・。
    子供達には接種させたいと思うものではありません。何か違和感あり。

    学術的なことに疎いので、これからもドクターコージの見解配信から楽しみに、勉強させていただきたいです。

    • 宮崎 光史
      2021年8月30日

      ロンちゃん
      ご無沙汰しております!
      コメント有難うございます。

      母国語圏では無いところでの生活は、
      情報収集においてもなかなか難しいところも多いかと思います。

      ましてやスイスの場合は公用語が
      ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語
      ですからね。(汗)

      ワクチンの副反応は個人差も大きいですが、
      やはり2回目の反応の方が強いと言う傾向は
      皆おなじかと思います。

      ワクチンを子供に接種させる必要があるのか、
      まだ見解は出ていないですが、
      小児感染後に後遺症などが出る可能性があったり、
      成人になってから感染すると重症となり後遺症が出たりする一方で、
      一度接種すれば感染した際の重症化は
      ほぼ一生抑えられると言う様な感染症の場合には、
      乳幼児期や小児期の接種は意味のあることかと思いますが、
      よくてインフルエンザワクチン程度の効果と思うと、
      仰るように無理に接種する必要は無いかと思います。

      ある程度話が理解出来、
      自分の頭で考えられる様になってから、
      自分で接種をするか決めると言うのも有りです。

      ・ワクチンには感染予防効果はありません。
      ・発症抑制効果はありますが、感染後症状が目立たずに周囲へ拡散させるリスクがあります。
      ・重症化抑制効果はありますが、接種後に感染し重症化する人もいます。
      ・死亡抑制効果も期待されていますが、当人にとっては「生」か「死」のゼロイチしかありません。
      と言うことしか今の段階では言えませんので、
      焦らずに考えていけば大丈夫です。

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