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【簡易迅速抗原検査キットの本来の使い方】

【簡易迅速抗原検査キットの本来の使い方】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

感染症の簡易迅速検査キットについて
誤解されてる方が多い様ですので、
説明させて頂けたらと思います。

日本国内で
体外診断用医薬品として
厚労省から承認を受けている
簡易迅速抗原検査キットは、
下記リンクの承認情報にある
「抗原検査法(簡易キット)」
と言う検査法の物です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_11331.html

しかしながら
これらの承認済キットは
市販されていません。

ドラッグストアなどで
「研究用」と言う名目で
簡易迅速検査キットが販売されており、
利用されている方もいるかと思います。

海外での採用実績や
医療機関での採用実績を
アピールする製品もありますが、
厚労省への承認申請がされていないか、
申請されていても
承認を受けられなかった
製品と言うことになります。

もし使うことがある場合でも、
感度や特異度は信頼性は
担保されていない
と言うことを意識しておいた方が
良いですね。

Amazonの該当商品のコメントを見ると、
「キットで陰性だったが
翌日病院のPCR検査で陽性だったので、
金の無駄のゴミでしか無い」
と言う様な物がありましたが、
特性を理解せずに使ってしまった、
と言う例になります。

厚労省の承認を受けているキットも含めて
こう言うことが起こってしまうのが、
イムノクロマト法の
簡易迅速検査キットの限界です。

説明書をよく見ると、
「本キットでの陰性結果は
感染してないことの証明とはなりません」
と言う様な記載が必ずあります。

陽性結果が出た場合には
ウイルスが多数存在している
確率が高いことが証明されますが、
陰性だからと言って、
ウイルスが存在しない証明には
ならないという事です。

一般の方が使いたい用途
「ウイルスが存在しない証明」
としては使えないと言うことです。

「ウイルスが一定数以上
存在する可能性が高い」
と言う証明に使うのが
本来の使い方です。

なぜそんな証明が必要かと言うと、
例えばインフルエンザの場合には、
インフルエンザウイルスの増殖を抑える
抗インフルエンザ薬を使うかどうかの
指標として使われるからです。

「発熱と風邪症状がある患者」が
「陽性であればインフルエンザとして
抗インフルエンザ薬を処方」しますが、
「陰性だからインフルエンザじゃ無い」
と言うことは出来ないという事です。

医師がインフルエンザを強く疑う場合は、
検査キットの結果が陰性であっても、
発症からの時間が適正であれば、
抗インフルエンザ薬を
処方する場合もあります。

そして一般的な
インフルエンザ用検査キットでは
発症後6時間前後でも
陽性となる場合もありますが、
発症後12-48時間じゃないと
正確な結果が出にくいと言われています。

SARS-CoV-2の簡易迅速抗原検査キットも
細かい時間は異なりますが、
似た様な傾向はあるはずですので、
無症状の人が使う意義は本来は無い、
と言うことですね。

そしてCOVID-19の場合、
陽性になったところで、
特効薬や治療法が無いので、
自宅療養や隔離となるだけですが、
発熱などの症状がある場合に
PCR検査の補完として使うのは、
アリかと思いますし、
実際その様な使われ方がされています。

一部では「陰性証明」として
間違った目的に使われたりしてますが、
一般の方が使われる場合、
「発熱や風邪症状が出てきた場合、
1日ほど待った上で使用してみて、
陽性の場合周囲へ感染させない様に
感染対策を徹底し自主隔離した上で、
病院受診して酸素飽和度を測定し、
俗に言われる「幸せな低酸素症」
すなわち不顕性低酸素症に
なっていないか確認すると言う
使い方は良いかと思います。

現状ではPCR検査で追確認をする、
と言うことが行われるとは思いますし、
病院やクリニックに行くと、
いきなりPCR検査されることが
多いかも知れませんね。

検査キットに限らず、
正しく理解して使わないと、
的外れな使い方をしたり、
誤った評価をしてしまうことに
なりますのでご注意下さい。

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