【心拍とストレス】

こんにちは、Dr.K(ドクターコージ)です。

自分の脈を感じたことはありますか?
手首の内側、親指側の方に、
橈骨動脈と言う血管があり、
医者や看護師はココで脈をみます。

場合によっては
・鼠径部(股のつけ根)
・頚動脈
でみることもありますが。

どうしても分からない場合には
誰かに左胸の心臓のあたりに
耳を当ててもらうと
「ドックン、ドックン」と言う
いわゆる心音が聞こえますので、
それで測定することも出来ますね。

意識もなく心音も聞こえない場合には、
救急/消防に連絡することを
オススメします。(笑)
と言う冗談はさておき。

最近だとスマホアプリで
カメラとフラッシュライトを
簡易心拍センサーとして使う
心拍測定アプリもありますし、
スマートウォッチなどにも
心拍測定機能がついていたりします。

何もしてない時の心拍数がどれくらいか、
運動する時にどれくらいか、
などを気にすることで、
運動負荷を調節する、
ということはトレーナーさん達は
日常的にやっているかと思います。

一般的には安静時心拍数は
60-80回/分程度とされます。

若い頃から運動習慣がある方は
59回未満あるいは40台より低い方も。
心臓が強く1回で送り出す血液量が多いので、
ゆっくりで十分な血液量を送れる、
いわゆるスポーツ心臓と言う状態の
ことが多いですね。

とは言えあまりに度が過ぎると、
脈拍が遅過ぎ不整脈を起こしやすい、
などの問題も起きてきますので、
ほどほどが良いです。

逆に81-100と高めの方は、
運動不足か体調不良のことが多い
と言われています。

運動習慣を整えたり、
体調が改善することで、
60-80の基準値内になることが
ほとんどです。

毎朝や寝る前に自分で脈をみる、
と言うだけでも意外と体調の変化に
気がつくことが出来ると言うことも
昔から言われています。
いつもより脈が速い場合には、
何らかの不調が身体に起きている
可能性がある、と言う感じですね。

常に心拍を記録することで、
不整脈の状態や医療介入の必要性まで
アドバイスしてくれる様な機能も
Apple Watchをはじめとする
スマートウォッチなどにはあり、
実際に致命的な状態になる前に
病院受診することで命を救われた、
と言う人もいたりします。

そして興味深いことに、
心拍数を測定することで、
実は自律神経のバランスを
間接的に測定することも
可能であることが明らかになり、
スマートウォッチやアプリにも
それをもとにしてストレス状態を
チェックする機能があります。

普通にしている呼吸に応じて
実は心拍は微妙に揺らいでいます。

息を吸うと胸郭内圧が高まるので、
少し強めに速めに動き、
息を吐くと胸郭内圧が低くなるので、
少し弱めにゆっくり動く
と言う調整をすることで、
見た目の血流が一定になります。

「生理的心拍変動」と言う現象ですが、
交感神経優位のストレス状態では
この揺らぎが少なくなり、
副交感神経とのバランスが良い状態では
この揺らぎが大きくなります。

コレを利用することで、
一部のアプリやスマートウォッチは
ストレス状態を測定し場合によっては
「少し深呼吸しましょう」と言う様な
メッセージを表示したりします。

生理的心拍変動を自分だけで把握する
と言うのは不可能ですが、
最近機器を使えばそこまで把握でき、
日々のストレスケアの助けになる、
と言うことですね。

日常ではあまり気にすることのない
心拍ですが、実は結構色々な情報が
含まれていたんですね。
実際中国医学や古代インド医学では、
「脈診」を体質判断の助けとします。

一部ではこの「脈診」をセンサーとAIで
再現しようと言う研究も行われています。

たまには「脈」や「心拍」に
意識を向けてみてはいかがでしょう?


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