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【インフルエンザワクチン皮下注射は感染予防効果なし!?】

【インフルエンザワクチン皮下注射は感染予防効果なし!?】

by 宮崎 光史

こんにちは、Dr.Kです!

興味深い記事を見つけました。

「『インフルエンザ予防に、皮下注射は意味がない』その理由とワクチン最新事情」
https://kaigo.news-postseven.com/76110

えぇー、どー言うこと!
って思った方は残念です。

そもそも現行の
インフルエンザワクチンは
「感染予防効果」は
期待されてないのです。

ではなんのために毎年
痛い思いをして注射してるんでしょう?

インフルエンザウイルスが
鼻や喉から肺へと続く気道粘膜に付着し
爆発的に増殖していくのが感染です。

この際に増殖を防ぐ為に働く免疫は、
免疫グロブリンA(IgA)と呼ばれる
抗体が主体となります。

例えて言うと、
領海や領空の侵犯に直ちに反応する
航空自衛隊や海上自衛隊、海上保安庁
などの様な存在です。

ところが皮下注射によるワクチンで
体内に増えるのは血液中に多い
免疫グロブリンG(IgG)です。

IgGは本格的に血液中に侵入した
ウイルスへ対抗する為に働く
本土決戦用の陸上自衛隊の様な存在です。

陸上自衛隊に侵入対応訓練を
いくらしたところで、領海や領空の
侵犯や本土への侵攻は防げません。

万が一侵攻された場合に速やかな展開は
可能か為、好き勝手に蹂躙されて
焼け野原になることは防げますが。

そう、コレこそが、
免疫機能が弱い小児や高齢者が、
インフルエンザで重症化して
亡くなるリスクを下げることが
皮下注射ワクチンの目的です。

ところが残念なことに
効果は長続きせず
別の型のウイルスに対応出来ません。

ですから毎年流行する型を
予測して作られたワクチンを
使うことになるのです。

近年点鼻タイプの生ワクチンが
開発され海外で使用されています。

自然な感染経路の気道粘膜の
免疫機能を刺激しIgAを誘導するのと
同時に細胞性免疫も刺激する為、
感染予防効果が高く
型の異なるウイルスにも
対応が可能かつ1年近く
効果が持続することも特徴です。

しかし国内で認可されていない為、
一部のクリニックなどで個人輸入した
製剤を認可外接種している状況です。

この他にも、
腸粘膜におけるIgA誘導は
全身の粘膜におけるIgAや
血液中のIgGの産生を高め、
更に1年以上も感染予防効果が続く為に
内服型ワクチンの開発が期待されます。

体内の免疫機能の約70%が
腸にあると言われますが、
本当にそうなんですね。

とは言え実は
乳幼児用の抗ロタウイルスワクチンが
2011年に販売が開始されており、
2020年10月1日より無料接種の
対象となることが決まっています。

小児麻痺の原因のひとつである
ポリオワクチンも内服型でしたが、
30年間ポリオの新規自然罹患も無く、
経口生ワクチンから注射型不活化ワクチンへ
2012年に変更されました。

経口生ワクチンの場合、
ポリオでは100万回に1.5回程度
弱毒化ウイルスが先祖帰りの
様になり麻痺が起こることが
分かっており、
十分に撲滅出来た感染症後遺症の
予防の為にはあまりに高い
リスクと判断されたのです。

インフルエンザウイルスについては
内服型ワクチンは商品化されては
いないのですが、
紹介記事にある徳島大学の
先端酵素学研究所の木戸博特任教授は
ワクチン効果の増強作用のある物質を
併用したインフルエンザワクチン
の完成を目指しているとか。

記事では経口ワクチンの開発に
触れていましたが、調べると
経鼻ワクチンの開発も
されている様ですね。

ちなみにですが、
ワクチン摂取を注射という
自然感染とは違う経路で行うことが
免疫機能を撹乱してしまうとも
言われており、
米国疾病管理予防センター(CDC)
のウイルス研究者の中には、
ワクチンを注射する事なく、
インフルエンザに罹った人の
ところに行きウイルス暴露を
することが一番免疫力を高め
効果的ということで、
その様にしている方も
いらっしゃるとお聞きします。

結局のところ、
自分の常在菌環境を整えて
免疫機能を高めておきながら、
適度に病原体に自然に暴露されることが
一番の感染対策と言うことでしょうか。

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